皆さんこんにちは!
雄心工業、更新担当の中西です。
さて今回は
~塗料調合~
ということで、塗料調合の目的、方法、注意点を実務者目線で深く解説します。
塗装工事の品質を左右する要素のひとつに「塗料の調合」があります。調合とは、現場で求められる色・質感・性能を実現するために、塗料を適切な割合で混ぜ合わせる工程のことです。
目次
1. 塗料調合とは?
塗料調合は、主に以下のような目的で行われます:
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色の再現・調整:既存建物やお客様の希望色に合わせるため
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性能の発揮:下塗り・中塗り・上塗りの役割に合わせた粘度・希釈調整
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天候や素材への適応:気温・湿度・基材に応じた乾燥時間・塗布性の調整
2. 調合に使われる主な要素
■ 主材(ベースペイント)
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顔料・樹脂・添加剤を含む基本塗料
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色と機能の中心
■ 希釈剤(シンナー・水)
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塗料の粘度を調整
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油性・水性で種類が異なる
■ 硬化剤(2液型塗料に必要)
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主剤と反応して硬化を促す
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正確な比率での混合が不可欠
■ 着色剤(調色用)
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基本色に微調整を加えるため使用
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数滴単位で印象が変わるため高度な技術が必要
3. 調合の流れと実践ポイント
① 色番号やサンプルに基づく選定
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日本塗料工業会(JIS規格)の色見本帳を基に基本色を選ぶ
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色合わせは塗装面の光の反射や周囲環境も考慮
② 比率に従った計量と混合
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電子はかりやメスシリンダーで厳密に計量
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硬化剤・シンナーは指定の割合(例:主材:硬化剤:希釈剤=4:1:1)で調合
③ 濾過と熟成
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不純物を取り除くために濾し器で濾過
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調合後10〜30分放置し、分子のなじみを待つ熟成時間を取る
④ 試し塗りと微調整
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実際の下地に試し塗りして色ブレや塗布性を確認
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必要に応じて微量の調整剤で再調合
4. 調合ミスが招くリスク
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硬化不良による塗膜の剥がれ
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色ムラ・仕上がりの差異
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再塗装・クレーム対応によるコスト増
精度の低い調合は、工期遅延や信用低下につながるため致命的です。
5. 現場で求められるスキル
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経験による色感覚(視覚判断)
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塗料の化学的特性への理解
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季節や気候による粘度調整の応用力
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お客様の要望を反映させる対応力
6. デジタル調色の活用
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自動調色機(カラーシミュレーター)の導入により、色ブレを軽減
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専用アプリやカメラで色を解析し、近似調合レシピを自動生成
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データベース化による色番号管理・再注文対応も可能
塗料の調合は、単なる“色を作る”作業ではありません。
それは建物の美観・耐久性・顧客満足度を支える、職人の感性と技術の融合です。
現場での高品質な塗装を実現するためにも、調合技術の習得と継承がますます重要になります。
雄心工業は茨城県県西地区メインに家財整理~リフォーム全般/塗装までを行っております。おうちのことなら幅広く対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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